私は小さい時から大人の顔色を常に伺って、今はこう言ったら喜んでくれるとかばかり考えて過ごしていました。
両親からしてみたら決していい子ではなかったと思いますが、ちょっと悪い自分も演じて、どうしようもない娘、バカな娘。と言ってけなされることで自分の家庭内での居場所を保っていました。
でも大人になって、
「あれ?これって褒められてる?」と思ってもどう反応していいかわからず褒められるのが苦手で、
自分じゃなくても人の怒鳴り声が極度に苦手で、怒鳴る人を避けて過ごしたり、
常にニコニコして相手の顔色を伺って会話をし、
自分の気持ちを出すことが苦手な私は常に八方美人になっていました。
いつしか自分自身が相手のことを受け入れることが出来ず、否定をすることで自分を保とうとしたり、こんな自分が嫌になって自己嫌悪に陥ったりしていました。
そんな私が変われたのは、旦那さんと結婚しどんな私も受け入れてくれて認めてくれたからです。
「でも」「だって」を意識して使わない
自分を否定されたりするとつい使ってしまう言葉。
否定されると自分を守ろうとしてつい言ってしまいます。
否定されると自分自身がすべて否定されているような気がしていました。なので自分を守るための言葉になっていました。
ですが、やってしまったことを変えることは出来ません。
私は謝ることがとても苦手で、結婚当初はよく喧嘩をしていましたが謝ることが出来ませんでした。
相手が悪い!私は少しも悪くない!
そんな風に思っていました。なので夫婦喧嘩で言い合いになり、相手から反論されると認めることが出来ず、
「だってそれはそっちが悪いから」「でも私は…」と自分に向けられた言葉を受け入れることが出来ませんでした。
謝ることは負けだと思い、旦那さんが謝ってくれると私の勝ちだ!やっぱり私は悪くない!と思っていました。
ですが、そんな女可愛くないですよね。
だんだん喧嘩をしても
「どうせ俺が悪いんでしょ」
「自分がすべて正しいと思うなよ」
「もうめんどくせえ」
「はぁ~、俺が悪いんだね」
なんで怒ってるのかとか、どこが悪かったのかを理解しようともしてくれず、旦那さんはただ謝ってこの場を収めるようになっていきました。
なんで私は悪くないのにこんな風に言われなきゃいけないの?と思う反面、
私の伝え方がいけなかったかも。とか、
あんな言い方したら確かに腹も立つよなぁ~。と思うところもありましたがどうしても謝ることが出来ませんでした。
ですが旦那さんの気持ちがどんどん離れてしまっているような気がして初めて、私は
「別れたくない」
「一緒にいたい」
と心から思いました。
「私が悪かった、ごめんね。」
初めて謝ったことを今でも覚えています。
意地っ張りで、頑固な私。怒っている時は散々言えるのに、自分が攻撃されるとなにも言えなくなる弱い私。
本当にどうしようもないなと思いました。
謝った時、絶対に泣かない!と決めていたのに、
「俺も悪かったよ、ごめんね」
と言われボロボロ泣いてしまいました。
結婚から3年くらいはとにかく激しい喧嘩を繰り返していましたが、旦那さんの忍耐強さのおかげで喧嘩自体が減り、ちょっとしたことは溜め込まずすぐに言ったり、言われた時はすぐに
「あっ!ごめんね~」と言えるようになりました。
我慢して無理して過ごし、ある時爆発して「なんで私がこうなってるかわかる?!」と言ってもわかるわけがありませんww
今だからわかるようになりましたが、当時は嫌なことがあっても言わないで我慢する。きっとわかってくれる。と思い込んでいました。
それは、私自身が育ってきた環境からでした。
超亭主関白×落ち込みやすい専業主婦
私の両親は、男3兄弟で過ごした超亭主関白な父と、女3姉妹で過ごした落ち込みやすい専業主婦の母でした。
父が帰ってくるとまず機嫌を確認。
機嫌が悪そうだと私が行って様子をみる役でした。
ご飯も父だけはテレビの前で野球を見ながら1人で晩酌。
機嫌がいい時はだいたい酔っぱらっており、やたら絡んでくるのでやっぱり私の役目。
でも、私の役目があること、父が喜ぶこと、母が喜ぶ顔が見れることがとにかく嬉しくて率先してやっていました。
時々ものすごい喧嘩が聞こえてくると部屋に隠れ、落ち着くのを待って父の機嫌のよさそうな時に様子を見て私が機嫌を取る。そんな日々でした。
母は怒鳴ることはありませんでしたが、とにかく顔に出すタイプでした。
よく顔に書いてある。と言われますが本当にそうで、怒っている、落ち込んでいる、なにか言いたいことがある。
言わなくてもすぐにわかりました。そして、私はそんな母の顔がとても苦手でした。
思ってることがあるなら言ってよ!
怒るならちゃんと怒ってよ!
何度も心の中で思っていましたが、落ち込みやすい母に言えませんでした。
父はなんでも否定する人でした。
「違う!」
会話の始めはいつもこの言葉です。
なにかを言えば否定され、決めつけられ、自分の思いどおりにならないと気に食わず、思い通りにならなければ、
「もういい!」
歳を取り、丸くなった今でもこれは変わりません。いまだに言われます。
なので違う!と言われた瞬間に私の思考は停止し、耳に蓋がされるようになっています。
私も旦那さんに出会わなければきっとこうなっていたと思います。
昔は全然違う!と自分を認めようとしませんでしたが、今になって思うと本当によく似てる。
そして母も長年父と一緒にいることで、人を馬鹿にしたり、否定したりすることが増えたように思います。
夫婦は似てくる。と言いますが本当にそうだと思います。
私自身、17年旦那さんと一緒に過ごしてきて、顔が優しくなったと言われるようになりました。
私自身でも思います。人ってこんなに変われるんだな。旦那さんと出会ってよかったと心から感謝しています。
眉間のシワは要注意?!最強の美容法
私は旦那さんと結婚して以来、本当に穏やかになり心から笑うようになりました。
そして自分自身の顔が変わってきたことで、性格は本当に顔に出るんだなと思うようになりました。
私の父も外ではとても感じがよく、人当たりのいい人だと思われています。
母も穏やかで優しい人だと思われています。
ですが実際は、父は家庭内では威張り散らし、機嫌が悪い時は家族に気を遣わせ、母はそんな父に逆らえず娘を使って機嫌をとらせ、自分自身は宗教にハマり現実逃避をしていました。
そんな家庭でも仲のいい家族だと思っていたのか、思い込んでいた幼少期の私。
自分自身が家庭を持って子供を育てる中で、やっぱり異様な環境だったなと思います。
今は笑い話で聞いてくれる旦那さんがいます。
私の辛かったことや悲しかった過去も、いい思い出として記憶を塗り替えてしまっていたんだなと思うこともありましたが、今では素直に旦那さんに話して聞いてもらうことで私の過去も報われたように思います。
外から見るといい人と言われていても、実際はわからないことが多いと思います。
私自身は、自分の過去を受け入れられるようになってから外面がいい人と言うのがどんな人なのかを感じるようになりました。
旦那さんは人をよく見ており、外面だけがいい人がよくわかります。
どんなに感じのいい営業マンでも、眉間に深いしわがある人を見ると、
この人は普段は眉間にしわをよせるような人なんだな。と思うし、実際にそのような人が多いように思います。
ママさんを見ていても、常に眉間にしわがある人、口角下がっている人。
やっぱり不満や愚痴を言っている人が多いように思います。
歳と共にシワができるのは仕方のないことですが、出来れば笑いジワのたくさんある歳の取り方をしたいなと思います。
どんな美容法やメイク道具より、
人の悪口を言わず常に笑って過ごせるようにすることが最強の美容法だと思っています。
どれだけお金をかけて綺麗にしても、心が貧しいのはどうしてもでてしまいます。
お金のない私にとっての最強の美容法、ぜひ試してください😊
とは言っても美容アイテムもとても大切なお年頃。
定額でズボラな私にとっては最強の美容アイテムです💕
受け入れてもらうことで変わったこと
受け入れてもらうことで、私自身も人のことを受け入れることが出来るようになりました。
だれも私のことをわかってくれない。と思ったり
なんでこんなこともわからないの?!と相手を責める気持ちがあるときは、
自分自身がまず自分のことを受け入れてないのかもしれません。
自分の悪いところも受け入れ、自分自身を受け入れると人のことも受け入れられるようになるんじゃないかなと思います。
そして、相手を受け入れると、相手も自分を受け入れてくれるようになります。ならない時もあるけど…ww
私は旦那さんに受け入れてもらうことで、旦那さんのことも受け入れることが出来ました。
私の出来ることは人も出来て当たり前!と思っていましたが、誰にでも得意不得意があって、それを馬鹿にしたり怒ることは違う。と言うことを学びました。
反対に、できないことは恥ずかしい。頼れない。と思っていたことも、素直に人に頼ることができるようになりました。
人から受け入れてもらうことで、人に優しくなれるだけでなく、自分自身も救われました。
こんな私なので、つい子供に怒ってしまったりしてしまいますが、自分が悪い時は素直に謝り、言いたくなることがあってもまずは話を聞いてあげられるようになりました。
まだまだ、旦那さんほどの寛大な心には程遠く、私より旦那さんのが子育て向いてるんじゃないかな~。と思う日々ですが、子供にとってはお父さんがこうゆう人でよかったのかもと思います。
息子たちは、私がいくら言っても言うことを聞かないこともなぜかパパから言われるとすぐに聞きます。
滅多に怒らず普段は一緒にゲームをやって友達のような関係の旦那さんと息子たちですが、怒られるのはやっぱりパパのが怖いようです。
娘は、私には喜怒哀楽すべてを出してなんでも話しますが、パパに話すのは少し恥ずかしいこともあるようです。とは言っても、パパは聞いてくれるのでよくいろんな話をして、私が知らないことも多々あります。
普段はどうしても母親のが一緒にいる時間が多く話せる時間も増えますが、どんなに優しい父親でもこんな風になるんだなぁと思うと、怒鳴ったり否定したりする父親の立場はどんどん子供と離れてしまうのではないかな。と思います。
私は母親と言う立場だったからこそ救われましたが😅本当に旦那さんには感謝でいっぱいです。
自分がこんな楽しく心から笑ったりできる家族を持つことが出来るとは思っていませんでした。
お金もないし、学もない私たちですが、毎日幸せな日々を過ごせることに本当に感謝しています。
優しい世の中になりますように。
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